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日記
セルバンテス『ドン・キホーテ』のつづきをよむ。
ドン・キホーテはサンチョと食事の話をしながら、昔について語る。
因みに、セルバンテスはデカルトが若かった頃に亡くなっている (17世紀前半) ので、近代に突入した時期に生きていたと言える。
昔は全てにおいて平和だったとドン・キホーテは語る。
このことについては歴史学的な知見が必要になるが、あらゆるものが「共有」されていたと語る。
恐らく、それは贈与で成り立つ生活かもしれないし、貨幣のない空間である。
個人的に、強欲の源泉は貨幣にあると踏んでいる。
貨幣が人を狂わせたという見方は正しくはないかもしれないが、今日のアナキストは度々貨幣の弊害を強調する上、権力と貨幣が繋がることで、革命の動機にもなってきたはずだ。
古典は現代を説明し、未来をも示す。
あらゆるヒントは古典にある。
そう感じる。
つづく
公開日2022/5/23