■株式会社河出書房新社
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日記
ニーチェ『ツァラトゥストラかく語りき』河出書房新社と、
ニクラス・ルーマン『自己言及性について』ちくま学芸文庫 (2016年) を読む。
70ページほどツァラトゥストラの語りをじっくり読んでみた。
64項に読書ばかりしている人を私は憎んでいる、といった記述があった。
ニーチェはショーペンハウアーの影響を受けたとされるが、読書法に関してはそのショーペンハウアーと同じことを言っている。
ニーチェは他者を理解することは容易ではないと書いている。
超人になれ、自己を越えろというものの、その具体的な方法がさっぱり伝わらない。
もう少しじっくり読んでみたい。
『自己言及性について』は、生物学のオートポイエーシス(自律的に秩序が生成されるプロセス)という概念を社会学に応用した壮大な本となっている。
意味というものについては現象学から出発しなければならない、と書いてある。
ここはどうなのだろうか。
言葉と意味について思いを巡らされた。
意味が先か、コミュニケーションによって意味が規定されていったか。
プラトンであれば、意味が先に分かっていなければコミュニケーションは成立しない、と言うのだろうか。
つづく
公開日2022-05-26