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日記
今日は第六巻の内容をまとめていきたい。
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プラトンは国制を整えるにあたって二段階あるとした。
まずは役職の制定と任命。その後は役職に対して法律を付与することとした。
プラトンは国の最も重要な役職を「護法官」とし、人数を37名とした。
選出方法としては、まず戦争に参加した者が投票権を与えられる。
投票札に希望する人の名前を書いて提出するやり方は現代と同じである。
違う点としては、そのあとに投票数上位300名を掲示し、再び同じように投票を行い、再度100名を掲示し、最終的に37名を選ぶといった具合である。
また、新しい国を建設するにあたって、以上の作業を母国から100人取り仕切り役を選らばなめればならないとした。
護法官は20年以上勤めてはならないとした。
そして、50歳未満の人間は護法官には任命できないとした。
次に、プラトンらは別の役職について語る。
将軍、騎兵隊長、部族騎兵隊長etc.
細かいことは割愛するが、彼らを選出するのは護法官とした。
次に政務審議会の人数を360とした。
プラトンは保有資産のランク付けを提唱している。
4段階の階級をもうけているが、360という数字は4で割ることができるので、それに配慮された数字となっている。
ひとつの階級に対して90名と定めた。
その他、細かい内容についてはややこしくなるので割愛する。
プラトンは平等は二種類あるとした。
一つ目として、ある尺度を用いて数的に分配して達成される平等をあげる。
これは容易に行うことができるとプラトンは主張する。
もうひとつの平等が「真」の平等ではあるが、これは人間にはほぼ不可能という見方をプラトンは示している。
それができるのはゼウス(全知全能の神)のみであるとした。
プラトンは、この真の平等を「正義」と位置付け、徳によってこの正義を目指すべしとした。
以上が340項までのまとめである。
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感想
正義というものが何故現代の哲学においてもテーマとなっているのかを少し考えてみた。
結局のところ、万能な「基準」や「尺度」が存在していないと思われる為である。
アマルティア・センでいえば「ケイパビリティ」という尺度。
ジョン・ロールズでいえば「第一原理、第二原理」といった基準だろうか。
プラトンは善と正義、不正と悪は分離不可能であるとみている。
実は分離できるのではないか、とアリストテレスは主張した。
こうして2000年にわたって正義論は錯綜するに至る。
正義について決着するときは来るのだろうか。
なにもかもが数字によって管理される時代が来ればそうなるのかもしれない。
つづく
公開日2022-06-05