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日記
今週も引き続き道徳に関して考えていきたい。
ひとまず現在の論争を確認すべく『反共感論』、『みんな政治でバカになる』、『ケンブリッジ・コンパニオン 徳倫理学』などの本を読み漁ってきた。
往々にして、道徳は進化論に依拠しながら展開されているように感じた。
『21世紀の道徳』においても、リベラルは進化論から目を逸らすべきではないと語られている。
進化論に関しては以下の本も私は読んできた。
とはいえ個人的には、これら二つの本を読んでも今の私の直観では、なぜ道徳と進化論が結び付くのかあまりパッとしなかった。
本書はダーウィニズムに関して言及がなされていた。
近年、哲学者ピーター・シンガーが「現実的な左翼(ダーウィニアン・レフト)」なる思想を展開しているとのことである。
この思想はヒュームの法則(「~である」から「~すべき」への推論はできない)から回避できていると著者は指摘した。
・・・
次に「人文学は役に立つのか」について考察がなされた。
まだ50ページほどしか読めていないのでもう少し読み込んでから感想を書いていきたい。
とはいえ脊髄反射のように、無条件に、経済成長が人に幸福をもたらす⇒「役に立つ学問のみを支持すべき」という論理には短絡的なものを感じた。
アカデミズムと政治の関わりかたについては、知識人の間では対立がしばしば起こっているように感じた。
公開日2022/8/9