閉じる

読書日記639

駒井稔『いま、息をしている言葉で。「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』而立書房(2018)

■有限会社而立書房

公式HP:https://jiritsushobo.co.jp/

公式X(旧 Twitter ):https://x.com/jiritsushobo

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

つづきをよみすすめた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/06/01/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98637/

  

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日記

本書の山場と思われる章を読んだ。

学者の意見と素人の意見がぶつかり合い、弁証法のように新しい案が生まれる。

例えば、素人はカントの使う専門用語が文章に散りばめられると読む気が失せてしまう。

駒井氏はそれを使わないで書けるかどうか相談。

しかし学者は専門用語のない新訳を読んだところで、別の著書を理解できないと指摘。

駒井氏は上司の言葉を思い出す。

かたちだけの新訳などいらない。

そして専門用語のない新訳が生まれた。

ハッとしたのは、ドストエフスキーの読みにくさは人名にあると著書も感じていたということであった。

読めないのは読解力がないからではない。

救われた気持ちになった。

編集者や翻訳家にも責任があるのではないだろうか。

そのように常識を疑うことで、新しい作品が、新しい価値が生まれる。

考えさせられる読書体験であった。

つづく

公開日2022/8/28

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *

© 2024 ラボ読書梟 | WordPress テーマ: CrestaProject の Annina Free