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読書日記646

       山崎正和『「厭書家」の本棚』潮出版社(2015)

■株式会社新潮社

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日記

様々な本について書かれている。

本の本は定期的に新刊書店で見つけては買うことが多い。

今日は『知覚の現象学』と『大衆の反逆』のページを読んだ。

著者いわく、20世紀は「合理主義」が極限の状態に達した時代であったのだという。

知覚を介した経験に信をおくイギリスの経験論と対比される。

(厳密には違いがよくわからないので割愛)

工業化によって人口が増加し、都市構造になんらかの変容があり「共同体」の力が弱まった。

そしてオルテガの定義する大衆(=日々の生活に満足し、向上心のない人々)が相対的に増加し、そこにつけこんだ政治家の策略により全体主義が生まれた。というのはざっくりし過ぎているかもしれないが、個人的にマンションの乱立は共同体を消滅させ得ると感じている。

エレベーターで相乗りを忌避する人々。

仕切りでプライバシーの保障された移住空間。

階層ごとの謎のマウンティング(おもにタワーマンションでみうけられる)

それほど問題にするようなことではないとは思うが、マンションがピカピカ輝いている都市空間に空虚なものを感じてしまうのは少数派だろう。

公開日2022/8/30

平成生まれです。障がい者福祉関係で仕事をしながら読書を毎日しています。コメントやお問い合わせなど、お気軽にどうぞ。

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