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新・読書日記68

     R・ハルワニ『愛・セックス・結婚の哲学』名古屋大学出版会(2024)

■名古屋大学出版会(国立大学法人名古屋大学)

公式HP:https://www.unp.or.jp/

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/UN_Press?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

        執行草舟『生命の理念1』講談社エディトリアル(2017)

■株式会社講談社

公式HP:https://www.kodansha.co.jp/

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/KODANSHA_JP?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

ロドルフ・ガシェ『読むことのワイルド・カード ー ポール・ド・マンについて (シリーズ・古典転生)』月曜社(2021)

■有限会社月曜社

公式HP:https://getsuyosha.jp/

公式X(旧 Twitter ):不明


メモ

  

ルネ・デュボス・・・生命の哲学者。著書に『健康という幻想』など。

  

明治期に民主主義が機能した理由⇒300年続いた江戸時代を支えた「朱子学」による

 

“アメリカでも日本でも、民主主義がよく機能するためには参画する人間たちが厳しい倫理観と生命観を見つめていなければならなかったからです。” P27

  


日記

久しぶりに執行草舟氏の本を読み始めた。

やはり読むたびに新しい発見の連続であった。ヘルマン・ヘッセなど、いろいろな作家が言っているのは、再読こそが読書であり、再読するに値するものが本であるということだ。それを肌で実感した。

松岡正剛氏が生命について「負のエントロピーを食べる存在」ということを書いていたが、物理学上、エネルギーはジュール(J)として数値化されるが、この負のエントロピーという概念まではおそらく数値化はできない。

執行草舟氏は、正のエネルギーの定義を、酸化エネルギーとして発現するエネルギーとその回転のことだとし、負のエネルギーは仕事量や熱量とは関係のない、正のエネルギーと対照をなす概念だとした。

 

また、負のエネルギーは人間を創り上げる精神の活動(≒プラトンでいう魂)とも説明された。

アメリカで宇宙飛行士向けの、栄養素を完璧に満たした宇宙食を開発したものの、これを食べ続けると衰弱してしまうということが分かったという話も興味深いものであった。

科学的には理論上、栄養素を満たしているのだから普通は死なないが、人間は栄養素だけで生きてはいないということの証明になる。

定量化できないものは科学の対象にはならない。科学は客観性、実証性が無ければならない。

別言すれば、定量化できないものは現実的な問題であっても、科学的なアプローチができない場合は研究が遅れるか、またはされないことになる。

そして、そういう分野が多くあるということを自分はニーチェ『力への意志』においても読んで感じていた。

  

執行草舟氏の本は、読むたびに常になんらかの本と繋がっていく。執行氏は本と本のキュレーターとして自分の頭のなかの図書館において君臨している。

前のブログにも書いたが、文学と科学がパラレルな関係にあるということを実感できる良書である。https://www.amazon.co.jp/%E7%94%9F%E5%91%BD%E3%81%AE%E7%90%86%E5%BF%B5-I-%E5%9F%B7%E8%A1%8C-%E8%8D%89%E8%88%9F/dp/4907514700?&linkCode=ll1&tag=labodokusyofu-22&linkId=4e8c8f61ce41fdf72d8dff397eb6bb5e&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl

  

・・・

『愛・セックス・結婚の哲学』も、部分的には生命の哲学として執行氏のトピックと関連している。

いま個人的に、バタイユを経由してフロイトに少しだけ関心が向いたので、それと関連しながらいろいろと今後書いていきたい。

『読むことのワイルド・カード ー ポール・ド・マンについて (シリーズ・古典転生)』については、言語の深みに到達しようと野心的に読み始めてみたものの、あまりの捉えどころのなさにすぐに本を閉じてしまった。

つづく

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