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読書日記865

       内田樹『レヴィナスと愛の現象学』文春文庫(2011)

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日記

レヴィナスのいう「他者」「イリヤ」「顔」等の概念が「一義的な定義を拒絶する」ものであると書いてあった。

分からなくもなかった。

そもそも言語は完璧であるようで完璧ではない。

目の前の現実と言語には断絶があるように思う。

この話を突き詰めると認識論へと展開される。

確実なことは、この断絶を人類はまだ克服しきれていないということだろう。

ある意味哲学も芸術めいていて、最後には感性と言語が一致しないと理解できないのかもしれないと思わされた。

哲学者は度々、新しい概念を作り出すものであるが、一級の概念に限ってはそういう超越的なものもあるのかもしれないと感じた。

公開日2022/12/15

関連図書

レヴィナス『全体性と無限』

平成生まれです。障がい者福祉関係で仕事をしながら読書を毎日しています。コメントやお問い合わせなど、お気軽にどうぞ。

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