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読書日記903

      エリック・ホッファー『波止場日記――労働と思索』みすず書房’(2014)

■株式会社 みすず書房

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公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/misuzu_shobo?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

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日記

100項弱まで読み進めた。

『波止場日記』というタイトルが端的に示しているように、労働で疲れきっている様子がひしひしと伝わってきた。

・・・

芸術の根源に関するホッファーの日記を読んだあとに、いろいろと考えさせられるものがあった。

ホッファーは、言語の起源よりも芸術の起源のほうが謎に満ちていると述べている。

動物という存在は実際的であり、「不必要」なものに執着する様子を見せない。

ホッファーによれば、体系的な言語が存在したかどうか分からない時代でさえも、粘土の像がすで確認されていて、人間は「不要」なものへの嗜好性を本能的に有しているようにみえる。

ここに「不要不急」という言葉との矛盾が見受けられる。

本質的には「不要」であるものが根源的には「重要」であった。

もしそうであれば文明とはいったいなんのための、何による営みなのだろうかと思わざるを得ない。

公開日2023/1/14

平成生まれです。障がい者福祉関係で仕事をしながら読書を毎日しています。コメントやお問い合わせなど、お気軽にどうぞ。

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