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その他数冊
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日記
無神論の立場から感想を書いていく。
私は中立かつ科学的な思考で読書をしている。そうでなければならないと考えている。
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この3つの本は、西部氏の本以外は宗教的な話が多い。
最近思うことがある。宗教の話になると嫌悪感を抱く日本人の特性についてである。
すぐに「オカルト」と判定したり「カルト」と言ったりするのは、それこそ非科学的な発想ではないだろうか。
彼らはニュートンが非常に信仰心の強い人であったという「事実」はどう解釈するのか。
個人的には、つい最近になるまで宗教に関心を持つことが無かった。むしろ軽蔑でしかなかった。
何回も書いているが、モリス・バーマン『デカルトからベイトソン』を二回読破したことによって、そしてコロナ禍の混乱期を経て西洋医学への懐疑から宗教と科学を批判的に吟味せざるを得なかったのであった。
学術書をメインに取り扱っているみすず書房や、その他複数の出版社から西洋医学に対する批判的な本が多く世に出ていることを鑑みれば、この考え方が独断的で突飛であるとは到底思えないのである。
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今日は抽象度の高い話が展開された為にやや脳疲労を起こしている。
西部氏の本は非常に重厚であり、これを咀嚼するのは相当な気力と根気を要する。
それでもなんとか執行草舟氏との問題意識と共通する点を見出すことができた。
西部氏はマズローの欲求理論を否定する。
マズローは、食や居住の安心が確保されると次第に高次の欲求(自己実現)へと移行するとした。
ところが現実を見ると、自己実現に悩んだり人間関係に疲れる人が多くいる。
自己実現ができたと感じている人が愛情の欠乏を感じる人も多くいる。
西部氏の本を読むと「パブリック・マインド」という言葉が出てくる。
「公共」というものが時代の閉塞感を突破するカギであると考えていることは伝わる。
例えば、公共では自己の表現はせず、他人に意見を合わせがちな人がプライベートでは自己主張の強い人が多くいると西部氏は指摘する。
このことをハイデガーの「先了解」という概念を引っ張り、相手の価値観を理解しようとしない現代の心理構造について説明していった。
複雑ではあるが、宮台真司氏の「共通前提」に関する話と共通するものを感じた。
この議論はまだ個人としては整理がつかないので次回以降書いていきたい。
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トインビーと池田大作氏の議論においてもニヒリズムとアナキズムの発生条件について語られた。
その要因として組織の機能がうまくいっていないことを挙げ、文明史の観点から説明された。
こちらも同様、かなり高度であり話が長いので、今日読んだ内容をまとめようとすれば1万文字は軽く越える。割愛したい。気になる方は是非ご拝読を。
トインビーと池田大作氏はヒューマニズムを必要と主張するが、執行草舟氏は否定している。
この偉大な先人の意見の衝突を自分なりに吸収していきたい。
公開日2023/2/9