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読書日記936

村上篤直『評伝 小室直樹(下):現実はやがて私に追いつくであろう』ミネルヴァ書房(2018)

■株式会社ミネルヴァ書房

公式HP:https://www.minervashobo.co.jp/

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/minervashobo

つづきをよみすすめた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/07/07/%e6%9d%91%e4%b8%8a%e7%af%a4%e7%9b%b4%e3%80%8e%e8%a9%95%e4%bc%9d-%e5%b0%8f%e5%ae%a4%e7%9b%b4%e6%a8%b9-%e4%b8%8a-%e3%80%8f%e3%83%9f%e3%83%8d%e3%83%ab%e3%83%b4%e3%82%a1%e6%9b%b8%e6%88%bf-2018/

   

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日記

260ページほど読み進めた。

読んでみて痛感したのは、小室直樹という人物は、普通の人間が人生を2,3回繰り返してようやくたどり着けるかどうかの知識を持っていることだ。

数学、物理学、経済学、法学、神学、宗教社会学、心理学、精神分析、歴史など、本人が言うように「芸術」以外はほぼマスターしていることが伝わった。

京都大学の数学科を出ていながら法学博士というのは、やはり普通ではない。

・・・

裏を返せば、社会について緻密に分析するにはそれだけのレベルが要求されているということである。

本書を読むことによって、自分がいかに能力不足なのかを思い知らされた。

完璧なる理詰めによって鋼のように硬い理論武装が可能となる。

あまりに完璧過ぎるので、彼の本は思想書ではなくひとつの理論体系のようなものであるということも伝わった。

小室直樹の愛読書と執行草舟氏の愛読書に共通するものが見受けられた。

また、小室直樹の田中角栄に対する持論、戸塚ヨットスクール事件に対する意見、教育に対する持論も非常に参考になった。

宮台氏が定期的に通いつめた理由もなっとくのいくものであった。

公開日2023/2/13

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