新・読書日記512(読書日記1852)
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日記
公共哲学を真剣にやっている人間が言うのもなんだが、選挙に行くのが超絶面倒くさかった。今回は消去法で選んだ。昨日も書いたように、自分はスタートアップ企業を応援する政党を支持する。で、会場まで猛烈に暑いわ、遠いわ、こんな不条理なことがあるかと。そう思いつつも半ば義務感で行かざるを得なかった。本当なら投票もネットでやるべきだ。まだアナログなのかと、日本の選挙制度、テクノロジーの遅れにうんざり。
今日もヌスバウムの本を読み、その後は『善と悪の生物学』を読みつついろいろな本を読んだり本屋にいたりと、書くことが多すぎて大変なのでいったんメモをここに書き記す。
立ち読みしていたら、キケロが多読について批判していたことが分かった。ショーペンハウアーも批判している。しゃらくせえと思った。多読を止めることはできない。積読を止めることはできない。
夜になったらまた何かを書く予定。
・・・
『ケイパビリティ・アプローチとは何か』
つづきを読み進めた。
メモ:功利主義の4つの課題
盲目としての最大多数の最大幸福
“社会の底辺にいる少数の人々が非常に苦しんでいても、多くの人がかなりうまくいっている限り、国としては非常に高い平均的効用あるいは総効用を得ることができる。 “P68
満足度の測定不可能性
“権威ある人が質問票をある方法で作った場合、たとえそれがかなり粗雑に見えても、私たちはそれに従うしかない。結局のところ、質問の枠組みに反対して回答しない人は、結果に数えられることはない。” P69]
“(・・・)私の批判は選好功利主義のより強いバージョンとされるものに限定する。” P70
選好の不定性
“(・・・)選好は不変ではなく、社会状況によって変化する。” P70
“功利主義アプローチは、社会目標を現実の選好の満足によって定義するため、どんなに不正義であってもしばしば現状を強化する。” P71
“たとえば、ある人が、実際には何もしていないものの仕事をしたと信じ込まされたような場合でも。仕事がうまくいったと満足することはありうる。” P72
功利主義の盲点
“(・・・)選択と行動の自由は、手段であると同時に目的でもあり、この側面を標準的な功利主義の立場では捉えられないのである。” P72
・・・
人間開発指数・・・HDI(Human Development Index)
“HDIは、平均寿命、教育水準、一人当たりのGDPに関するデータを加重平均したものである(加重の方法は各報告書の技術的補論で説明されている)。” P76-77
加重平均について
加重平均について。具体例とともに説明してください。
ChatGPT:
加重平均(かじゅうへいきん)は、各データに対して重要度や比重(重み)を設定し、それを考慮して平均をとる方法です。単純に数値を足して割る「算術平均」と異なり、各値の“重要さ”を反映できるのが特徴です。
🔢 加重平均の式
各データ xix_ixi に対して重み wiw_iwi を設定し、重みの合計が 1(または元の合計を分母にしたもの)になるようにして計算します。xˉweighted=∑iwixi∑iwi\bar{x}_{\text{weighted}} = \frac{\sum_{i} w_i x_i}{\sum_{i} w_i}xˉweighted=∑iwi∑iwixi
重みの合計を 1 に規格化(正規化)してから使うことが多いですが、必須ではありません。
🧮 具体例①:テスト得点の合計評価
テスト | 得点 xix_ixi | 重み wiw_iwi |
---|---|---|
小テスト | 80点 | 0.3 |
中間試験 | 70点 | 0.3 |
期末試験 | 90点 | 0.4 |
重みの合計:0.3+0.3+0.4=1.00.3 + 0.3 + 0.4 = 1.00.3+0.3+0.4=1.0
加重平均:0.3×80+0.3×70+0.4×90=24+21+36=810.3 \times 80 + 0.3 \times 70 + 0.4 \times 90 = 24 + 21 + 36 = 810.3×80+0.3×70+0.4×90=24+21+36=81
→ 総合評価として「81点」となります。
📦 具体例②:在庫管理の平均単価
ある商品を次の価格で仕入れたケースを考えます。
- 価格100円で10個購入
- 価格120円で20個購入
- 価格90円で30個購入
全体の仕入れ個数:10 + 20 + 30 = 60個
加重平均単価:100×10+120×20+90×3060=1000+2400+270060=610060≈101.67円\frac{100 \times 10 + 120 \times 20 + 90 \times 30}{60} = \frac{1000 + 2400 + 2700}{60} = \frac{6100}{60} ≈ 101.67円60100×10+120×20+90×30=601000+2400+2700=606100≈101.67円
→ 全体の平均仕入単価は約 101.67 円。
✅ 加重平均を使う場面
- 試験や成績評価で「配点が違う」場合
- 投資の「ポートフォリオ平均利回り」
- 統計で「サンプルが偏る場合」や「調査で回答比率が異なる場合」
など、“同じ価値ではないデータ”をまとめたいときに役立ちます。
🧐 算術平均との違いまとめ
- 算術平均:すべてのデータが同じ重み(均等)
- 加重平均:データごとに重みが異なり、重要度や比率を反映できる
✏ 演習問題
得点配分が次のようなテストで、総合評価を求めてみてください。
- レポート:65点(重み20%)
- 中間試験:75点(重み30%)
- 期末試験:85点(重み50%)
ヒント:0.2×65+0.3×75+0.5×85= ?点0.2 \times 65 + 0.3 \times 75 + 0.5 \times 85 = \;?\text{点}0.2×65+0.3×75+0.5×85=?点
・・・
『善と悪の生物学』
リチャード・ランガムの本を思い出しながら読んでみる。この本は端的に面白そうだから読むことにした。
メモ
“(・・・)あなたが本書を読み終えるころには、行動の「生物学的な」側面と「心理学的」、または「文化的」側面と表現される側面とを区別することは、じつは意味をなさないことがわかるだろう。” P16
カテゴリー思考・・・・医学の観点からは~、心理学の観点からは~、社会学の観点からは~、等、物事はある視点(学問分野)によって見え方が違うこと。分類思考。
“本書はそのようなカテゴリー思考(分類思考)を避けることである。” P18
“思考と情動の二分法の誤りについては、南カリフォルニア大学の神経学者アントニオ・ダマシオの名著『デカルトの誤り』(ちくま学芸文庫)に示されている。” P49
偏桃体と暴力性について
“重要なのは、恐怖や不安を感じることに強く関与する脳領域が、攻撃性を生み出すことに強く関与していることである。” P56
長期的なPTSDによって偏桃体のサイズが大きくなる
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