新・読書日記503(読書日記1843)
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日記
今日は通院の日。朝はスタバで、昼までは電車と待ち時間でいろいろ読んだ。
「幸福」に関する逆説を今日もいろいろと考えさせられた。
また、幸福と自由は密接に関係していることについてもいろいろと考えさせられた。
どちらも逆説が起こり得る。
制約(不自由)のあるほうが逆に自由になる。選択肢が多すぎて選べず、迷い、不安になることについてはフロム『自由からの逃走』によく書かれている。抽象的なものではカント『道徳形而上学の基礎付け』や『カント 美と倫理のはざまで』などでいろいろと学ぶことが出来る。幸福をもとめすぎると欲望に飼いならされることは執行さんの本や、科学に基づいた本ではリチャード・ランガム『善と悪のパラドックス』に自己家畜化の本質が書かれている。
多読、積読によってあらゆる本の共通点が浮かび上がり、思考の土台として機能する。それをひしひしと感じる一日。
メモ
“幸福とは自分以外に対する祈りなのです。(・・・)その中に自分が入ると総崩れになるということです。自分が入った瞬間にエネルギーというものは逆回転をして、いっぺんにエゴイズムに変わってしまう。” P22
他によって愛、自己によってエゴ
“(・・・)知的好奇心などというものは、自分のエゴイズムだからなのです。今の社会では知的好奇心自体が、偉いということになってしまっている。この点も幸福や愛の捉え方の誤りによるということです。『ファウスト』の主人公というのは、知識に取り込まれてしまい、無限の知識を求めて、悪魔と契約したのです。” P37
ファウスト・・・・近代で初めてエゴイズムについて書かれた文学
・・・
『モラル・エコノミー
(政治哲学者 レオ・シュトラウスの言葉)
“「遍く存在する堕落を抑えるのに十分な法や秩序というのは見出しえない。というのも、良い慣習が自らを維持するために法を必要とするのと同様に、法は自らが尊守されるために良い慣習を必要とするからである」” P36-37
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