ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)

読書日記98

石井洋二郎『フランス的思考:野生の思考者たちの系譜』中公新書 (2010)

  

こちらのつづきを読み進める。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/04/07/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%9881/

   

本日はシャルル・フーリエの項を読む。

フーリエの情念に関する理論は、著者も指摘するように完璧なまでに空想であった。

例えば、万有引力をアナロジーとして人間の心理に代入することによって、全ての男女が惹かれ合うことを正当化する。

しかしながら、現代でも通用する理論も打ち立てる。

「移り気情念」というもので、変化へ欲求は2時間ごとに激しくなるという。

これは人間の普遍的な心理に近い。

   

2時間ごとに場所を変えることの意義を僕も感じる。実際、2時間ごとに場所を変えて執筆活動に勤しむ作家がいる。

フーリエの著作はのちにマルクスやエンゲルスなどに評価されることになったと書かれている。

    

古今東西、人はあらゆる本を通し、文字となって精神が受け継がれていくことを再確認。

壮大な営みだ。

つづく

公開日2022-02-04

次へ 投稿

前へ 投稿

返信する

© 2024 ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)

テーマの著者 Anders Norén