■株式会社幻冬舎
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日記
ビートたけし『新しい道徳「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか』幻冬舎 (2015年) を読む。
昨今の報道の自由度ランキングが低い日本において、忖度なしのビートたけしの言葉はストレートにこちらに向かってくる。
(2022年報道の自由度ランキング:日本71位/180)
そもそも、何故ビートたけしの言葉は力強いか。
端的に、頭が良いからである。
今10代の方は知らないかもしれないが、かつて平成教育委員会という番組があった。
番組内では、ビートたけしは先生兼司会であった。
ビートたけしは数学が得意である。
本書において、道徳とフラクタルについて言及されていた。
“道徳はフラクタルだ。”P50
子供同士仲良くやることを学校では教える。
子供がナイフを持っているからといって、別の子供が身を守るためにナイフの所持を認められるか。あり得ない。
ところが、大人の世界はそうなっていない。
ビートたけしが鋭く指摘する。
「それは筋が通っていない」
これには同意する。
哲学者の池田晶子は、道徳は社会的な規範であることを指摘していた。
倫理と道徳は似て非なるもの。
なぜ倫理を小学校で教えないのだろうか。
なぜ「道徳」なのか。
法律に詳しくないので断定はできないが、戦争の名残りなのだろうか。
「まえならえ」「起立」「右へ回れ」「休め」
道徳も時代遅れになっていないだろうか。
つづく
公開日2022-05-06