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読書日記399

ロイ・リチャード・グリンカー『誰も正常ではない : スティグマは作られ、作り変えられる』みすず書房 (2022年)

■株式会社 みすず書房

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日記

ロイ・リチャード・グリンカー『誰も正常ではない : スティグマは作られ、作り変えられる』みすず書房 (2022年) を読む。

文化人類学者が書いた、「医療化」に関する本がみすず書房から出てきた。

ジュホアンシ族という部族では、統合失調症と判定される人がスティグマを被ることなく生活できている様子を著者は語る。

当然、必要な作業を難なくこなせているのだから、本人もまわりも病気とは意識するはずもなければ、意識する必要もない。

しかしながら、医療化された現代社会では意識する必要を迫られる。

本書では導入部分で、ADHDと診断されたことは最良の出来事だったと語る人の話が紹介される。

ただ、本質はおそらくこうだろう。

つまり、病名が分かったからホッとするのではなく、適応できなかった理由が判明したからホッとする。

本書では、DSM-5の起源がもともと軍事関係で設立されたことが書かれている。

また、スティグマは戦争と平和の関数から派生する形態のものでもあるという、複雑な構造性が示唆される。

様々なヒントを得られる内容となっている。

つづく

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