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読書日記433

     池田晶子『無敵のソクラテス』新潮社 (2010年)

■株式会社新潮社

公式HP:https://www.shinchosha.co.jp/

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日記

池田晶子『無敵のソクラテス』のつづきを読む。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/05/14/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98432/

   

非常に面白い。

とてつもなく面白い。

プラトンとソクラテスが現代に舞い降りた。そう思わずにはいられない。

議論の内容は多岐にわたる。

けっして抽象的ではなく、現実に則したものとなっている。

夕方は正義と倫理の話をゆっくり読んだ。

結論からいうと、「倫理=正義」という構造が嫉妬を媒介して判明する。

例えば、不正に4630万円を手にした人間がいるとする。

「けしからん」

人々は怒る。仮に、本当に4630万円が人間の手にわたってしまったとする。

本書ではサラリーマンが語る。

「倫理観はどこにいってしまったのでしょうか」

ソクラテスは「何が問題なのか」と述べる。

かりに4630万円が人の手にわたろうと、ソクラテスは損をしない。

サラリーマンは反論する。

「いやいや、我々の税金ですよ」と。

ソクラテスはなぜ貴方はそんなに怒っているのか問う。

「倫理に反するからです」とサラリーマンが言う。

倫理に反することは自分にとって「悪いこと」であり、人は自分にとって悪いことを自らやることはしない。

悪いことを自ら行う人間なぞほっとくがいいじゃないか、とソクラテスは言う。

ここで、倫理が正義に変形する瞬間が見てとれた。

プラトン『国家』に通ずる話である。

不正を行うことで得することができるか、ソクラテスは約800ページにわたって議論した。

理想国家においては「できない」という帰結になる。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/04/21/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98206/

  

プラトンと池田晶子氏の本を交互に読むことで、少しずつ理解することができた。

つづく

公開日2022-05-24

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