ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)

読書日記188

       ダニエル・C・デネット『自由の余地』名古屋大学出版会(2020年)

  

つづきを読み進めた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/04/16/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98156/

 

人間の行動を完全に予測できるマシーンを想定する。

1時間後には何を考えその結果何をしているか分かるマシーン。

しかしそれは閉ざされた世界にのみ通用する。

  

つまり、その1時間の間に大地震が起きれば人間の行動は変化する。

人間だけを完璧に予測できるマシーンというのはある意味矛盾している。

つまり完璧に予測するには全宇宙の運動を予測可能にしなければならない。

という帰結になる。

  

かくして因果律が自由意志問題のテーマとなる。

因果律を詳しく調べる程の体力は午前中にはなかった。

因果律を学ぶにはヒュームの文献が参考になるが、僕はそこまでして自由意志問題を考えたいとは思えない。

つづく

公開日2022-03-19

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